16話 過酷なカルマの清算~シャーマンテスト~命がけのヴィジョンクエストからの生還、音楽の道へ
太平洋を望む海辺の巨石の聖地、唐人駄場遺跡での滞在。
その中で私はとても惹かれる場所がありました。
それは竜宮神社という、とんでもない岩場の海岸の、
壮大なパワースポットでした。
岩場に小さな社があるのですが、
そこまでに行く道と、ついた先のスケールは息をのむ絶景。
よくそこに通い祈ることが魂の癒しとなっていきました。
少し滞在してひとりで聖地巡りを楽しむつもりが、
そこのスタッフに案内してもらううちに、
仲良くなり、惚れられてしまい、なぜか付き合うことに。
その場所に住んでヒーリングを学ぶことになりました。
私としては恐ろしく遠く離れた四国の中でも最南端の僻地に住むという(四国に入ってから車でさらに8~9時間!!)
今までにない大それた決断でしたが、海辺の聖地に住むリトリート生活が理想の夢だったので即決でした。
太平洋を望む聖地のただ中で、サウンドセラピーと食事つきのお泊りヒーリングを始めました。
それからが地獄の始まり。
そのヒーリングヴィレッジで、恐ろしいエゴスピリチュアルの深いカルマの業火に呑まれていきました。
私がそれまで学んできたスピリチュアルとの違和感が凄くあり、
そのグループには惹かれず、あまり関わりたくなかったのですが、
交際したスタッフの強烈なマインドコントロールの恐怖支配で自由を縛られていきました。
リーダーを始め、スタッフもみんな、癒えない深い傷を抱えて辿り着き、
そこで癒しながらヒーリングの仕事もしていたのですが、
やはり深いトラウマを持つ者たちの間では、専門知識なく
安易で誤ったスピリチュアルで癒されずこじれていっていました。
私はそのスタッフのパートナーから暴言、虐待、暴力を受け、エスカレートし心身ともに深い傷を負うことに。
そのグループの女性リーダーが
暴力スタッフを恐れて擁護し甘やかすあまり、
暴力を正当化しスピリチュアルエゴが増長して暴力がグループ全体に及び、
グループは解散、リーダーは病死という崩壊の末路を辿りました。
私は、パートナーだった暴力スタッフの、女性リーダーへの横恋慕による泥沼愛憎劇の被害者となりました。
暴力スタッフは元々薬物常習者で密売者、
両親から虐待を受けて育ち、気に入らなければ暴力をふるっても当たり前、何が悪い、
という劣悪な世界で生きてきた結果、自分を癒す過程でそれが出てしまったのです。
人の弱みに付け込み恐怖で脅し、自分より力のない無抵抗の者に暴力をふるい怪我をさせるのは、犯罪です。
そんなことを行いながら、「自分はサイキックヒーラーだ」と威張り、
自分の暴力を正当化して、「お前が悪い」と暴力の原因を人のせいにして脅し、
怪我を負わせ後遺症を与え、その責任から逃げていった、卑劣な人間でした。
その後もなお、自分の暴力を美談にしてヒーリングを続けています。
女性リーダーも、暴力をふるい続けるスタッフを擁護し、ヒーリングを続けさせ、
結局その依存と甘え、誤った愛が人を狂わせ、破壊に導き、自らの命も縮めることになったのです。
それでもスタッフたちは女性リーダーを「天使だ」と言って盲信し、
自分たちのエゴを「神様の仕事だ」と綺麗事の美談にして、自分に酔い、目を覚ますことなく解散していきました。
みんな病んでいて狂っていました。
狂気のスピリチュアルで崩壊した「スピリチュアルの闇」を体験しました。
「自分たちこそが光だ」「自分がヒーラーなんだ」
という癒されない者たちの強烈なスピリチュアルヒーラーエゴが招いた、自滅の道。
間違ったやり方の結果でした。
私はそのカルマを終わらせに行く役目でした。
もう、このようなことは続けてはいけない、と。
何かその土地での深い過去世があるようで、
人類の歴史的カルマでの清算でした。
シャーマンが通る厳しいシャーマンテストとも言われる、
徹底的に罵られ、嘲笑われ、力を潰され、亡き者にしようとする、
おそろしい魔の力が働いていました。
霊的な力の使い方を知り、魂を魔に売らずに光を持ち続けられるか、の厳しいテストでした。
私は誰にも助けを求めることのできない、生き地獄を体験しました。
ですが、私の魂はそこで行われているおかしさを見抜くことができました。
ただ、そのグループで私の力は認められず非力で、力には負けて潰されかけてしまいましたが。
私は心身ともにボロボロになりましたが、
魂の光に導かれ、なんとかその場所から出ることができました。
癒されるどころか、余計深い傷を負うことになった癒されずに終わったヒーリングヴィレッジ。
スピリチュアルの光と闇、エゴとカルマの失敗を、ごっそり見ることになり、
そのおかげで霊的に深い部分を学ぶことができ、目覚め、大きく成長しました。
私自身の命がけのヴィジョンクエストの旅でした。
滞在の最後に開催された、聖地での音楽祭「みちひらき祭」で
音楽の導きがあり、
小嶋さちほさんのバックコーラスに参加させていただき、
それがきっかけで、群馬に帰って音楽活動を始めることが
自分自身の癒しと救いの道になっていきました。
ちょうどそのころ、10年前に当時のパートナーと作った、
私の歌を入れた曲のCDが届きました。
「両手ひろげて」作曲 hiro 作詞 hiro&megu
両手広げて
愛と夢だけの力で
歩き続けよう
何かが見えるまで
自分の歌声と、彼の曲に深く救われました。
そして、当時の優しい彼との純粋な愛にも。。
夢と希望と愛に溢れた自分のうたが、
まさか未来の自分を励まし救うことになるとは。。。
その時は微塵もわからないことでした。
これは、窮地の中での思いがけない奇跡でした。
本当に、感謝しかありません。
音楽が、自分を救う奇跡となり
自分の声が、自分の救う奇跡となり、
私の新しい人生の扉を、魂の光を、開いていきました。